OpenCVで画像を表示OpenCVを利用する第一歩としてして画像を読み込んで表示してみる。 ビルドの準備OpenCVを利用して画像を表示するプログラムはVisual Studio 2017のC++で書く。Visual StudioでOpenCVを利用するには、バイナリをダウンロードして利用するか、ソースからビルドして利用する。 単に画像を表示するだけなら、バイナリをダウンロードして利用するのが手っ取り早い。どちらにしても、OpenCVのヘッダやライブラリを利用するための設定は必要になる。 まず、Visual Studioでプロジェクトを作成する。新しいプロジェクトでVisual C++のWindows コンソール アプリケーションを作成する。プラットフォームはx64にする。 [プロジェクト]-[(プロジェクト名)のプロパティ]メニューを選択し、 プロパティ ページで以下を追加または変更する。 <構成プロパティ>
後述するが、上記のデバッグ > 作業ディレクトリについては、OpenCVの利用に必須のものではない。設定に当たっては、どの構成のどのプラットフォームの設定を行っているのかを意識してほしい。また、OpenCVをソースからビルドした場合等、パスは適宜調整(例:C:\opencv-3.4.3\build→C:\opencv-3.4.3\build\install)していただきたい。 OpenCVで画像を表示する例えば、JPEG画像を読み込んで表示するだけなら以下のコードになる。imread関数で画像を読み込み、それをimshow関数でウィンドウに表示するだけである。imshow関数は予めウィンドウが生成されていない場合、ウィンドウの生成もやってくれる便利な関数なので、ウィンドウ名と表示する画像だけ意識していれば良い。 #include <opencv2/opencv.hpp> using namespace cv; int main() { Mat img; // 画像の読み込み img = imread("IMG_0332small.jpg"); if(img.empty()) { return -1; } // 画像表示 imshow("画像表示テスト", img); waitKey(); return 0; } これを実行すると以下のように読み込んだ画像が表示(画像自体に特に意図はない)される。 尚、構成プロパティでデバッグの作業ディレクトリを$(OutDir)に変更したのは、表示するJPEGファイルを生成されたexeと同じフォルダに置くためである。
(2018/09/21)
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