Rustをインストールする


年の初めにRustに手を出してみた。

  1. Amazon Linux 2にRustをインストール
  2. Windows Subsystem for LinuxにRustをインストール
  3. MacにRustをインストール
  4. Hello, world!を書く

Amazon Linux 2にRustをインストール

Amazon Linux 2にRustをインストールする。Linuxであれば、以下のコマンドを実行するだけでインストールできる。

$ curl https://sh.rustup.rs -sSf | sh

尚、最新のAmazon Linux 2で試したところ、他のOS同様のコマンドでもインストール可能なようだ。

$ curl --proto '=https' --tlsv1.2 -sSf https://sh.rustup.rs | sh

上記のシェルスクリプトを実行すると、Rustのインストーラ兼バージョン管理ツールであるRustupとビルドツール兼パッケージマネージャであるCargoがインストールされる。最後にインストール内容が良いかどうか訊かれるので、インストールディレクトリ等の特にこだわりがなければ1を選択すれば良い。

   default host triple: x86_64-unknown-linux-gnu
     default toolchain: stable (default)
               profile: default
  modify PATH variable: yes

1) Proceed with installation (default)
2) Customize installation
3) Cancel installation
>1

Windows Subsystem for LinuxにRustをインストール

Windows Subsystem for LinuxにRustをインストールする場合は、若干Amazon Linux 2とはコマンドが異なるが、インストールされてしまえば後は一緒である。各人の状況に応じて最適なものを利用すれば良いだろう。

$ curl --proto '=https' --tlsv1.2 -sSf https://sh.rustup.rs | sh

因みに、筆者はWSLのディストリビューションとしてDebianを利用しているが、Rustのインストールのためにcurl、実行のためにgccがそれぞれ必要になるので適宜インストールしておく。

$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install curl
$ sudo apt-get install gcc

MacにRustをインストール

MacにRustをインストールする場合もWSLにインストールする場合と同じコマンドでインストールできる。RustはApple silicon(M1、M2)にもネイティブ対応している。

$ curl --proto '=https' --tlsv1.2 -sSf https://sh.rustup.rs | sh

以下はMacBook Air 2022で上記コマンドを実行したときの出力の一部である。default host tripleがaarch64-apple-darwinとなっているのが確認できる。

Current installation options:


   default host triple: aarch64-apple-darwin
     default toolchain: stable (default)
               profile: default
  modify PATH variable: yes

Hello, world!を書く

インストールが終わったらターミナルにログインし直すか、またはsource $HOME/.cargo/envを実行する。Rustのインストールが成功しているかどうかは以下で確認できる。

$ cargo --version
cargo 1.63.0 (fd9c4297c 2022-07-01)

インストールが確認出来たら、次はCargoコマンドでhello-rustパッケージを作成する。内容は公式と同じなので詳細は割愛するが、新たにhello-rustディレクトリが作成され、最初のソース等必要なものが用意される。

$ cargo new hello-rust
     Created binary (application) `hello-rust` package

cargo newする際に--binオプションを指定している例をよく見るが、デフォルトが--binに相当する動作なのでなくても良さそうだ。

Rustのコードはsrc/main.rsに書くのだが、パッケージ作成時にHello, world!のコードは既に用意されていてこのまま実行できる。

fn main() {
    println!("Hello, world!");
}

これをcargo runコマンドで実行する。

$ cargo run
   Compiling hello-rust v0.1.0 (/home/ec2-user/rust/hello-rust)
    Finished dev [unoptimized + debuginfo] target(s) in 1.20s
     Running `target/debug/hello-rust`
Hello, world!

もちろん日本語も使える。

fn main() {
    println!("日本語もイケる。");
}

実行も問題ない。

$ cargo run
   Compiling hello-rust v0.1.0 (/home/ec2-user/rust/hello-rust)
    Finished dev [unoptimized + debuginfo] target(s) in 0.72s
     Running `target/debug/hello-rust`
日本語もイケる。
(2021/01/05)
() Macでのインストールを追加。

新着情報
【オープンソースソフトウェア環境構築】Apple silicon Macで開発環境を構築
【Rust Tips】Actix webでJSONをPOSTする
【Rust Tips】コマンドライン引数を取得する

Copyright© 2004-2022 モバイル開発系(K) All rights reserved.
[Home]