GlassFish環境構築(インストール)GlassFishとはもうご存知の方も多いであろうが、GlassFishとはオープンソースで開発されているJava EE 5準拠のアプリケーションサーバである。現在、最新の安定版としてV2 UR1 Finalがリリースされている。GlassFishは同じオープンソースの開発環境であるNetBeansにもバンドルされており、今後も触れる機会が多くなりそうなアプリケーションサーバである。GlassFishのインストール今回はGlassFishをFedora Core 5にインストールする。ただし、クラスタの設定等は行わない。GlassFishのインストールには以下の3つを用意する必要がある。
<GlassFish Community>
<Java SE Downloads>
<THE APACHE ANT PROJECT> インストールの準備今回はJDKについては5.0を利用するがインストールの詳細については割愛させていただく。JDKのインストールが終わったらJAVA_HOME環境変数を設定する。
$ export JAVA_HOME=/usr/java/jdk1.5.0_11当然ながらjdk1.5.0_11の部分はインストールしたJDKによって異なるので適宜変更してほしい。どのディレクトリにいてもjavaコマンドを使えるようにPATH環境変数もあわせて設定しておこう。
$ export PATH=.:$JAVA_HOME/bin:$PATH次はAntであるがダウンロードしたバイナリを任意のディレクトリに展開する。今回はapache-ant-1.6.5-bin.tar.gzを利用した。すでに1.7.0がリリースされているようであるが1.7.0でのインストールは確認していない。
$ tar zxvf apache-ant-1.6.5-bin.tar.gzバイナリの展開が終了したらANT_HOME環境変数を以下のように設定する。Antは/home/mobileディレクトリに展開した。
$ export ANT_HOME=/home/mobile/apache-ant-1.6.5今回はGlassFishを/usr/localディレクトリ下に展開してインストールする。ダウンロードしたGlassFishのバイナリを/usr/localディレクトリに配置し、以下のコマンドでjarファイルを実行する。環境によってはrootユーザで実行する必要があるかもしれない。
$ java -Xmx256m -jar glassfish-installer-v2ur1-b09d-linux.jarこのときLicense AgreementウィンドウがGNOME端末の裏に表示される場合がある。もし、コマンドを入力したGNOME端末のフォーカスが外れたら裏を確認してみよう。License Agreementは問題がなければAcceptボタンを押下する。GNOME端末に"installation complete"と表示されれば成功である。 GlassFishのAnt次はいよいよGlassFishのAntである。その前にまず、GlassFishが使用するポートの設定を行わなければならない。jarファイルの実行によって/usr/local/glassfishディレクトリができているはずなのでそこに移動し、setup.xmlファイルのinstance.portとadmin.portを編集する。instance.portは通常のWebアクセスで使用するポート、admin.portはGlassFishの各種設定を行うAdminコンソールで使用するポートである。
<property name="admin.port" value="4848"> <property name="instance.port" value="8080">ここでは特にポートを変更せずにinstance.portは8080、admin.portは4848のままAntを行う。変更する必要がある場合は必ずAntの前にvalueの値を変更しておく。 ここまで準備ができたら/usr/local/glassfishディレクトリで以下のコマンドを実行する。
$ ant --noconfig -f setup.xml1.6.5よりも古いAntもマシンに残っている場合、フルパスを指定する等して確実に1.6.5が実行されるようにしなければならない。また、/etc/ant.confにある設定が使用されないように--noconfigオプションを指定してAntを実行する。Antが成功するとGNOME端末に"BUILD SUCCESSFUL"と表示され、binディレクトリには様々なシェルが生成されているはずである。 GlassFishの起動GlassFishのAntが成功したら/usr/local/glassfish/binディレクトリに移動し、以下のコマンドでGlassFishを起動する。Ant時に特に指定しなければドメインとしてdomain1が作成されている。
$ asadmin start-domain domain1GlassFishの各種設定を行うAdminコンソールはhttp://x.x.x.x:4848/でアクセスすることができる。x.x.x.xの部分はGlassFishをインストールしたマシンのアドレスである。4848はAnt時にsetup.xmlのadmin.portで指定したポート番号である。特に変更していない場合、User Nameはadmin、PasswordはadminadminでAdminコンソールにログインできる。 ログ及びデータソースの設定サーバログはAdminコンソールのCommon Tasks > Application ServerのLoggingタブ > Generalタブでログ出力先等の設定変更及びログ参照ができる。サーバログは初期状態で有効となっている。また、Loggingタブ > Log Levelsタブでログレベルの変更も可能である。ログ出力先は今回の場合、/usr/local/glassfish/domains/domain1/logsである。
一方、アクセスログは初期状態では無効にされている。アクセスログはAdminコンソールのCommon Tasks > Configuration > HTTP ServiceのHTTP ServiceタブでAccess Loggingにチェックを入れると有効になる。ログ出力先は今回の場合、/usr/local/glassfish/domains/domain1/logs/accessである。
また、コネクションプールとデータソースはAdminコンソールのCommon Tasks > Resources > JDBCで設定することができる。
知っていると便利なコマンド以下は知っていると便利なコマンドである。が、覚えなくともasadmin helpさえ知っていればヘルプを参照できる。
GlassFishの停止
$ asadmin stop-domain ドメイン名ドメインの削除 $ asadmin delete-domain ドメイン名バージョンの確認 $ asadmin version --verboseヘルプの参照 $ asadmin help (2008/01/08)
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