詳しいスペック等は東芝のサイトを見てもらうとして、このe400はCPUにはintel PXA263 300MHz、メモリはRAM 64MB、ROM 32MB他にフラッシュROMディスク32MBを搭載している。フラッシュROMディスクはアプリケーションから見れば単に"\Flash ROM Disk"というフォルダになっている。大事なファイルはこのフォルダに置いておけば、例えバッテリが完全に放電しきっても、内容が失われることはない。
OSには最新のPocket PC 2003を搭載している。従って、開発ツールもPocket PC 2002用のeMbedded Visual Tools 3.0(以下eVC3.0)に代えてeMbedded Visual C++ 4.0(以下eVC4.0)を使用することになる。これに加えてSDKもPocket PC 2003 SDK、さらにeVC4.0 SP2が必要となる。もっとも、バイナリ自体はeVC3.0で生成したPocket PC 2002用のものでも動作するようであるので、両方のプラットフォームに対応したソフトを開発したいならばeVC3.0を使い続けるのも良いだろう。(ただし、その場合は自分で実行ファイルをPocket PCにコピーする操作が毎回発生する。また、ActiveSyncだけは3.7にアップデートしなければならない。)
ボディにはアルミが採用されておりボタン等も含めて質感は悪くない。e400はCFスロットを搭載していないがその分薄くなっており、このあたりを欠点と捉えるか利点と捉えるかは使い方次第だ。一方、SDIOスロットは最新のSDIO Now!に対応しているが、搭載されているのは1スロットのみであるため、メモリカードを常用している場合は択一を迫られることになる。液晶はe350でも採用された半透過型TFTが採用され、e550Gのそれよりはちらつき感がなく見やすくなっており、何より画面の輝度が向上している。ちょっと面白いのは伸縮するスタイラスだ。ボディ収納時は内部で縮み(そのように見える)、取り出し時に伸びる。このため、スタイラスを取り出すときは少し力が要る。
e400ではクレードルが別売りとなっているが、ACアダプタおよびUSBシンクケーブル(PCとの接続用)は付属しているのでなくても困らない。必要ならば本体と同時に購入すると良いだろう。(なんと底部がブルーに光るそうな。)手帳型のケース等を使用しているユーザにはむしろクレードルを使用しないスタイルのほうが良いかもしれない。
(2004/01/03)
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